三笠トロッコ鉄道
トロッコと言えばやっぱり丸太でしょう・・・っと話が出る度に、候補にあがってはいたものの、奈良県からJR西日本で使用していた本物の平トロがあるとの情報で、事は急展開へ
2012年6月13日試運転を迎えるにあたり、その記録をまとめました
三笠から遠く奈良県への引き取りとなる 普通往復で陸地2400キロ走るかと言えば走らない この原動力はいったいどこからくるのか・・・
大和路線保線区と所属表記が見えるが北海道人には大和・路線・保線区と呼めてしまう 馴染みがない為だが、正しくは大和路線・保線区だった それはいいとして
この種の取扱い専門業者さんのご好意により、長期の保管をして頂き、無事積み込みとなった(今年の記録的豪雪で荷卸が不可だった事が原因)厚くお礼申し上げます
想像以上にでかい・重い・ごっつい作りと感じる 4tユニックに3両とも乗せガッツリ固定 先は長い・・・
長かった越冬を終えいよいよ大改造が始まる 何せこの平トロ、自重だけで850キロの化け物 JR現役当時は2両を長〜い連結棒で繋がれ30tものレールを運んでいたとか・・・
同市内の修理工場の社長さんにお願いして無理三昧、丸太のトロッコにしたい・・・ 最近はゲテモノばかり持ち込む為驚く事もなく やってみるかと承知して頂いた
アングルの固定・塗装が終了したところで、丸太は? そこも何とかお願い! 三笠はもともと石炭以外にも林業も盛ん よく見れば修理工場の目の前は貯木場
出来すぎというか、最初から織り込み済みというか どちらにしても適材がゴロゴロ そんな訳で日頃は鉄しか扱わない工場が木工場に・・・
自然のままで丸太の特徴も残しつつと注文がうるさい中、さすがうまい事カットしてボルト1本使わずにご欄の通りにしてくれました
仕上げに濃い目の防腐剤をたっぷり塗ってくれたので、おかげで匂いプンプン 丸太の色合いも理想色となり、匂いは枕木のアレです
数日で飛ぶらしいが、鉄道には必要なアイテムかもしれない 初の入線で感激もひとしお 早速テストを試みる事にした
厳格な現場長がまずは乗車確認、う〜ん 何を言うかと思えば「いい・・・」と酔いしれていた 低重心の重量車だけに堪らないゴットンゴットンのようだ
やっぱり丸太は正解ですねと・・・ よく考えれば丸太のトロッコなんて現在ではどこにも走っていない これは喜んでもらえますねと太鼓判のようだ
客車も連結して見て走行確認を何度もやったが問題もなく、すれ違う車は皆ブレーキをかける程 ますます怪しい編成になってきた
上から下ってきて築堤に入る付近 20/1000パーミリを押し上げて行く 築堤出口第2踏切付近
現時点での終点「幌内機関庫」駅 森を抜けまもなく基点トロッコターミナルへ 各種テスト走行を終え構内へ戻ってきた
プッシュプル編成で美しい三笠の自然の中を走ります

※未改造の平トロは残りまだ2両あります さて、どんな車両になるか ご期待下さい・・・! 車両部